Offspringのベーシスト Greg Kが、バンドのメンバーであるデクスターとヌードルズを訴えたのこと。
理由は「バンド名 the Offspringの権利について、商標権侵害とパートナーシップの違反」とのことです。
ニュースでは
以下英語ニュースの和訳です(https://www.blabbermouth.net/news/the-offspring-sued-by-estranged-bassist-gregory-greg-k-kriesel/)
グレッグの弁護士によると、グレッグは
「デクスターとヌードルズは事業と事業の機会、32年ものパートナーシップ協定という財産を奪い、グレッグの平等な、ゼネラルパートナーとしての権利、権限、特権を軽視、無視して、グレッグのパートナーシップの利益や権利を、公平な埋め合わせ、代償もなく奪い、パートナーシップにおけるゼネラルパートナーとしての継続される地位を拒んだ」とのこと
またグレッグは、デクスターとヌードルズに去年の11月、スタジオレコーディングやコンサートツアーを含む(そしてそれに限らない)バンドとしてのあらゆる活動へ参加する資格がもうない、としらされたとのこと。
オフスプリングは、グレッグの弁護士に反応せず、バンドメンバーとしての現在のグレッグの状態も発表していません。
彼はまだ、フェイスブックやオフィシャルウェブサイトでメンバーとして載っています。
またグレッグがいない間、No DoubtのベーシストTony Kanalが最初に代わりとして埋めていました。現在はH2Oのギタリストのトッド・モースがツアーメンバーとして彼の代わりを埋めています。
グレッグ、デクスター、ヌードルズは今まですべてのオフスプリングのアルバムに名前を連ねています。
バンドがこれから出す10番目のアルバムは、2019年の後半か、2020年前半に出ると予想されていますが、グレッグがベースを演奏したかは今の所はっきりしていません。
ここまでがニュースの内容
つまり、
「グレッグは弁護士を通じて、「デクスターとヌードルズにオフスプリングに関する権利や機会を奪われた。それを理不尽として訴えた。」ということを表明した、」
ということですね。
本人のツイッターがある
あとなんと、彼と思われるツイッターアカウントが本名のgreg krieselで存在しています
(出回ってなさそうな彼の写真を載っけている他、裁判沙汰が公になった今となってはアカウントが彼自身であることはほとんど確定でしょう)。
そこでは今年2月の時点で
「彼ら(オフスプリング)は何があったか言わないと決めている」
「何があったかまだ理解しようとしているところだ。共同設立したバンドを35年後に、せこく、自分勝手な理由で追い出された」
「どうすればいいかまだよくわからないが、これは本当のGreg Kだ。僕はバンドから追い出された。誰のどんな質問にも応えるよ。」
などと今回のことと思われることをツイートしています。
とはいえ、だいぶ物言いは慎重な雰囲気です。ツイートは野球のことのほうが多い雰囲気。
思うこと
実は自分、今年1月の始めにあったオフスプリングの来日ツアーを見に行っているのですが、すでにグレッグいなかったんですよね。
代わりに金髪の短髪の人が代わりにベースを弾いており最初は、イメチェン?(「いやでもグレッグより明らかに背が低いから違うかな」とも思ったり)、もしくは、グレッグになにかあった? とか色々考えてました。
後でツイッターをみてこの金髪のベーシストが、Tony Kanalって人なんだなあとか知りました。No Doubtも知らなかったです←
長いことファンやっときながら初参戦、ライブも楽しめたには楽しめました
が、正味のライブ時間は1時間ピッタリくらいで、短くない?ちょっとどうなんだろう、って思ってしまった記憶も笑。
グレッグがいないこととなにか関係があるのだろうかとか思ったり。
(とはいえオフスプのライブって観客側は常に運動会状態故、ひょっとしたらバンド側よりしんどいので、60分で十分な気持ちもありましたが笑笑)
余談はおいといて、
ニュースでは、状況は割と深刻です。
オフィシャルにはなっていないものの、
バンドメンバー個人の間ではグレッグの解雇(共同設立者でゼネラルパートナー(要はみんな創業者で社長のような)なのでこの表現も正しくないかも。解任?)をすでに一方的に通告しているようです。
おそらくオフスプリングに関する利益配分からグレッグを外したいのです。それ故にオフスプリングからグレッグを追い出したい。
(この辺は後述します。)
ただデクスターとヌードルズの意思はあまりちゃんと見えてきません。
これだけのことになっておきながら、バンド側から一切情報が出ないのも不思議。
ことを余り表に出したくないという印象もあります。
バンドメンバーの箇所には依然としてグレッグの名前が載っているものの、違うベーシストがプレイする状態が結構長く続いています。
(2019年9月の時点ではバンドメンバーの欄にグレッグを含めた正規メンバー4人の名前がありましたが、2020年1月に見た際には項目ごと消えていました。テキトーになかったコトにしたいんだろうな。)
今までであれば、バンドメンバーが一時的に何かしらの理由で休んで代わりのメンバーでライブをする際、一報が出ていました
以前グレッグが家の事情で休んだときには、あらかじめオフィシャルからその旨が発表されていました。
が、今回はそれがありません。
裁判が終わったら名前を書き換えるつもりなのかもわかりませんが(とはいえそうだとしても、グレッグ側の始めた裁判所の書類(アメリカ(というかカリフォルニア?)は書類を公開しているので、ググれば出ます)の日付は2019年6/30なのでそれ以前はどうするつもりだったのか不明ですが)
写真とかファンの声
そして、トニーがベースを弾いていた頃のフェイスブックでのバンドの写真や動画は、最初ベースをかなり避けて撮影したものが多かったようにも感じます。
(元々デクスターとヌードルズが目立っていたとはいえ、グレッグのピンの写真とかもう少しあった気がするんですよね。トニーの写真は殆どなかったように思います。)
ただ、トッドがベースをやるようになってからは割とバンド全体が写っている雰囲気です
(グレッグがライブに出ているときからトッドはサイドギターとしてオフスプのステージに出ていたので、あまり問題にならないとしたのでしょうか?)
またオフスプリングのフェイスブックページで、英語圏からのコメントでも「グレッグはどうしたの」(訴訟のニュースが出る前)みたいなコメントも多かったり。
前述のように日本でツアーもしているので、日本のファン目線でも不自然な状態が認識されていますし、コメントも散見されます。
ライブ行けばメンバーが違うことはいやでもわかりますからね
力関係の考察
まあオフスプリングというバンドは、音楽的にはほとんどデクスターによるもので(ボーカルをしていてかつ、作詞作曲していることからも伺えます)、
加えてヌードルズはバンドのスポークスマンであり、ヴィジュアルやスタイルからバンドのパンク的なイメージも代表していて、顔になっている。(大人しめで天才肌のデクスターをいい感じに補っているように思います。)
そんなバンドです。
確かにこの二人がいたらオフスプリング、というイメージはあります。
なので、インタビューにも余り出てこないかつ音楽的にも主張が少ないグレッグは、バンドのイメージ的にも陰があまり濃くはないです。
例えば、多分何も言われずにベーストラックが入れ替えられてもわからないでしょう。
あと確かオフスプリングはバンドの利益を等分していたと思うのですが(例えば作曲が個人名でなくOffspring表記になっているなど。譜面とかはBrian Holland(デクスターの本名)で載っているけども)、
そこでグレッグは貢献度が低いとされてしまった故なのでしょうか?
確かに貢献度はデクスターとヌードルズのほうが高いかもしれません
が、(ここからは個人の意見)
同じバンドにずっとい続けて、バンドを中心に生活し続けるというのはかなり大きな労力とリスクを払うことです。
多少理不尽なこともお互い飲まなきゃいけないこともあるでしょうし、多大な時間や労力を取られる故にキャリアに関しても大きな賭けを求められます。
そして、お互いの適した立ち回りのために引くことを求められる場合もあるでしょう。それが自分のためでありバンドのためにもなるからです。
それは怠けている、とは違うこと
また時々本当に「あのメンバーはやる気がなかったから」みたいなバンドもある一方、グレッグは今まで基本的にバンドに協力的だったように思えます。
なので、決して見た目の貢献度だけで考えられることでもないと思います。
上手い解決方法があるとよいなあ。
仕事量は確かにだいぶ違いそうだし、配分を変えるくらいで解決、すれば良いけど。(ならないだろうな)