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Diary of a Madman Ozzy Osbourne アルバム紹介、レビュー

Diary of a Madman / Ozzy Osbourne 【アルバム紹介】

2019年3月26日

 

オジーのソロ第二段のアルバム

曲は更に叙情的になっていますね。

バックグラウンド

オジーがランディ・ローズと組んだ二つ目のアルバムというイメージが強いのではないでしょうか

このセカンドアルバムを出したのちの全英ツアー(オジーの体調不良により途中キャンセル)、全米ツアーを行いますがその最中にランディは飛行機事故で亡くなることとなり

このアルバムが期せずしてランディの最後のアルバムとなります。

 

ロックとクラシックの混合はランディ以前からあり、ディープパープルやレインボーがおそらく最初(大きな流れとしては)。
ですがブルース系のような単純な構成ではなく曲が良く構成されていて、レインボーなどよりクラシカルで叙情的な雰囲気を持つ、という点ではランディがこの時点ではトップだったのかと思われます。

またその後1、2年でイングウェイが出てネオクラシカルが隆盛を誇りますが、このアルバムはそれよりは前のアルバムです(1982年。イングウェイがアルカトラスで出るのが1983年末)

ただ同じロックとクラシックの融合いえどイングウェイはソロイスト的傾向が強い一方、オジーバンドはギター強いといえどやはりオジーありきの歌ものバンド。
ギター技術だけで比べるとイングウェイ圧勝ですが、作る音楽が歌モノという事で大分違うかつ、曲の出来が良いので、未だによく聴かれるギタリストになっています

売り上げはファーストより少し落ちるものの全米三百万枚、依然として人気を誇りました

 

権利問題、2002年再発版

またアルバム発売直前にベースのボブ・デイズリー、ドラムのリー・カスレイクが脱退することになり、しかも後々までクレジットさえされませんでした。

代わりに加入したルビー・サーゾとトミー・アルドリッジがジャケットやブックレットの写真に映り、(演奏していないものの)クレジットもされました

 

しかしここでもう一波乱

2002年に出たCDでの再発版では、権利関係からかなんとベースとドラムの演奏だけ再録したものが出されました(ベースは今やメタリカのロバート・トゥルージロ、ドラムはマイク・ボーディン)

実は自分はこの再発版音源をずっと聞いてた人間で。

おおよそ違和感はないのですが、オリジナルと比べるとドラムとベースだけハイファイで浮いてる感があります。聴き比べたらすぐわかるレベル。演奏内容も少し違う

これに対して我慢ならん、と腹を立てた本来のベースとドラムであったボブとリーはオジーとシャロンに対して訴えを起こし、ここで初めてアルバムにクレジットされるようになりました。

以降の再発版ではオリジナル版が収録されています。

 

曲リスト

リンクは歌詞の和訳ページ

現在の立ち位置?

ランディがツアー中に無くなったこともあって、このアルバムの曲はファーストほどあまりライブでやっているのを聞きません(Flying High Againは結構定番な方ですが)

好きな人は好きなアルバムだと思うのですが、直線的な曲が少なく結構複雑なこのアルバムの曲をライブで再現するには骨が折れるのでしょうか

 

 

感想

「実は先駆者?」

当時はヘビーメタルが恐らくまだブルースの延長線上でしかなかったような時代、そこからしっかり抜きんでてきたような感じがしました。

ファーストはまだロックンロール!って感じで押していく、ブラックザバスの延長線みたいな曲が多いですが、

このセカンドでは落ちサビみたいなのものも増え、リフよりは構成や繊細さで引っ張っている感じ。日本の今のポップスにも近い感じがします。

クリーンギターやクラシックギターのアルペジオフレーズもとても綺麗。

ここまで構成で攻めるロック曲ってこのアルバムの出た1982年ぐらいだと、プログレといわれるようなバンドの曲をのぞけば、あまりない気がします。

 

ただ、ファーストと比べると印象の強い曲、シングルっぽい曲があまりない印象で、若干印象づきにくい気も確かにします。

この辺はランディのクラシックギターへ徐々に傾倒する様が前作よりより大きく出てたのが、このアルバムに影響を及ぼしている、またオジーもそんなランディを全面的に信頼していたのかなって気がします。

(ランディは死ぬ直前の時期、彼の友人に、ロックから足を洗って、クラシックギターの学校に通おうかななどとこぼしていたとか)

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